きゃ4さんの雑記帳

99年前半版

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レ・ミゼラブル〜6月18日マチネ〜(1999/6/20)
18日マチネ、レミゼ観劇。
Rさんに譲っていただいた最前列で、役者さんの迫力を身近に感じて入り込んで
しまうのではと思っていたのだが、意に反してものすご〜く冷静に観てしまった。

今公演初めての川崎ジャベール。昨年以上に落ち着いた感じで、冷静な
ジャベールを演じられていた。声がまたうわんうわんしちゃうかな、と
思うところもあったが、ここぞという決めどころではきっちり音を出していて
なかなか。
美波里さんのテナ妻も今公演初めてだったが、昨年と変わらずすっかり完成
されたテナ妻といったところ。ただ、どうしても上品なので笑いを取ると言う
よりは圧倒されると言った感じで、好みとしては私の一押しはやはり森クミさん。

優ちゃんコゼットは前回よりさらに声量が増したと思った。観るたびにどんどん
良くなっていくから観ていて楽しい。
5月初め以来の戸井マリウスは、Kちゃんから「変わったのでぜひご覧になったら
感想を聞かせてください!」と言われていたのだが、案の定私にはその変化が
わからなかった(笑)。歌声はいいし、一本気だし、本来のマリウスじゃないかも
しれないけど私は好きじゃ〜。

さて、今回の一押しの1人(笑)はガブローシュの秋山拓也くんだ〜。
今公演開幕以来「幼い」と心配され続けていたガブだが、拓也くん、いいじゃないの〜。
うん、私はすごく好きよ。何でも彼はもう、演技中にパリの町並みが見えるほどに
ガブローシュになりきっているとか。その調子でがんばれ、ガブローシュ!
一押しの2人目(こういう場合は二押しっつーのかな)は大須賀司教様。
いや、正確に言うと司教様じゃなくてテナルディエの宿屋の客として出てきた
大須賀さん。今年の公演はいつもらしいのだが、カトちゃんばりのちょびヒゲに
お腹がちょっと出た田舎のおじちゃんといった様相で、しかもご丁寧に鼻の頭が
赤い(笑)。最前列で観ている目の前にこの姿の大須賀さんが現れた日にゃ、もう
目が離せませんて。
井上めぐみさんとの夫婦?がまたいいコンビで、大好きなユキオちゃん(笑)を
観るのも忘れて大須賀・井上コンビに釘付けだった宿屋のシーンでした。

「そして伝説へ…」でご紹介した祐木鎧(がい)さんも今回初見。
レミゼのキャストさんになる前にお知り合いだったという方は祐木さんが初めて
なので、若干弊害があった。祐木さんに見えてしまう…(泣)。
でもバリケードの宿屋の主人のシーンはじーんとした。今後もがんばってください。
あと、ジョリ役の斎藤さん。えっと…あの…また例の悪い病気なんですけど…(笑)
さ、西園寺くんがいる!と思ってしまいました。ええ、あの、古畑の。

エピローグでは条件反射のように滝田バルジャンに泣かされた。
それまでめちゃくちゃ冷静に観ていたので自分で自分にツッコミを入れたよ。
それにしても、団体が2組ほど入っていたらしく、驚くほど拍手が少なかった公演
だった。しかもその少ない中に、妙に気合いが入った拍手があって目立って
しまったり。悪気はないのだろうがなんとなく白けてしまうのも事実。とにかく
せっかく役者さんがいい演技をされても、拍手が少ないと淋しいことこの上ない。
なかなか舞台に入り込めず冷静だったのはこの拍手が原因かもしれない。
観客の拍手すら公演の一部なんだなぁと改めて感じた1日だった。
特に未だにピ〜カピカやってる人。そんなヒマがあったら拍手してくれぃ!!

ART(1999/6/17)
16日マチネの「ART」観劇。
市村正親、平田満、益岡徹各氏のたった3人による、BGMも効果音もなにもない
本当の台詞劇である。セットも素敵だがとてもシンプルで、3人の役者の力の
バランスがとれていなかったら成り立たないような芝居だった。

簡単にあらすじを紹介すると、この3人は15年来の友人で、そのうちの1人、
皮膚科の医者で趣味は現代アートというセルジュという男がある1枚の白い絵を
買ったことから物語は始まる。
白い背景に目を凝らすとやっとわかる程度の白い斜めの線が3本。
たったそれだけの絵だが、セルジュが出した金額は日本円にして約500万。
友人である航空エンジニアのマークは「このくそったれに500万!?」と
笑い飛ばすが、セルジュはそのマークの反応が気に入らずケンカになる。
気が弱く物事を丸くおさめるのが上手なイワンという友人がそのケンカに
巻き込まれて…という展開。

セルジュに益岡さん、マークに市村さん、イワンに平田さんと、わりと見たまんまの
ベストキャストと言った感じ。
どの人をとっても芸達者なので、ストレートプレイに慣れていない私もそれほど
心配はしていなかったのだが、予想以上、退屈するどころか引き込まれてしまって
文句なしに面白かった。
コメディとは言え、内容としてはやや重い。後半は特に、自分と友人との関係を
かなりシリアスに分析したりするし、軽いものを見たい人には不向きかもしれない。
でも私にはものすごく面白かった。
この公演中はどうしてももう一度見に行くことができないのだが、再演されたら
間違いなく見に行くと思う。

見所はたくさんあったが、圧巻だったのは橋田寿賀子も真っ青の平田さんの独演部分。
3人で映画を見に行こうと約束したのにイワンがなかなか現れず、やや収まりかけて
いた絵の話がぶり返し、だんだんエキサイトしてきてしまうセルジュとマーク。
そこへ45分も遅れたイワンが現れ、聞かれてもいないのに遅れた理由を言うのだが、
それが結婚を間近に控えたイワンの彼女と彼女の母親と自分の母親の板挟みになる話で
その両者の口振りを真似ての説明。それがまぁ、冗談抜きで長い長い長い長い。
それもものすごい早口。
途中で拍手がおこった程だったが、私は静かに全部聞きたかったよ(笑)。

全体的にもマークとセルジュのケンカの間で平田さんのイワンが非常にいい味を
出していた。コメディ部分はおいしさ独り占めと言った感じ。
もちろんマークとセルジュがお互いの腹を探りながら徐々にエスカレートしていって
相手への攻撃を終えた後自分の内面を見つめていくあたりはさすが。
どの役をとっても、演技力のない人には絶対につとまらない作品だ。

さてこの話、たった1枚の絵のために友情が壊れかけるほどのケンカになるのだが、
この3人3様の性格、私はどれにも共感できてしまった。
そんなバカなと言われるかもしれないが、本当にどのキャラクターの気持ちもよく
わかるのである。立場が違えば私もどの人になってもおかしくない。そう思えた。
が、パンフレットを読んだら市村・平田両氏のコメントに「誰もがそれぞれの部分を
持っている」と書いてあってちょっと安心した。それほど異常なことじゃなかった
らしい。
また、一緒に行ったAちゃんは「こんなこと日本じゃまず起こらない」と言っていた
のだが、私とBちゃんはそこで思わず目を合わせてしまった。私たちには日常、
よくあることなのである(笑)。

私は他愛ないことでも友人と真剣に議論を戦わすことが結構好きである。
それで友情が壊れてしまっては確かに元も子もないのだが、だからと言って上っ面だけ
調子を合わせているというのはあまり好きではない。結果として平行線に終わったと
しても、議論をすること自体は無意味ではないと思うし、結果を恐れてなにもしない
よりずっといいと思っている。
最近、確かに日本ではこういう関係を作ることがない人が増えているのかもしれない。
というか、議論になると即ケンカと勘違いしてしまう人が多いというか。
議論をしないといけないと言っているわけではないが、自分と違う意見に出会った
ときに、お互いに何か考えることができたらそれは別に悪いことではないと思う。
この作品はコメディなのでものすごいケンカになってしまうが、
それでも相手に自分の思いを伝えたい、というところから始まったものだし、
それをせずに本当の人間関係を築くことは本来なら難しいはずなのだ。
議論ができる友人関係を持つことは、最初は勇気が必要かもしれない。でも
少なくとも私は「やらない方がいいこと」だとは思っていない。

とにかくいろんな意味で今の私にかなりベストマッチしたこのART。
私はこういう作品、大好きです。

レ・ミゼラブル〜6月5日マチネ〜(1999/6/8)
この日はレマニの第3回団体観劇だった。
団体観劇についてはオフミのページに書いたので、こちらでは私の観劇の感想だけ。

プロローグ、なんかアンサンブルの方々はみなさん力が入りまくっていて、
ちょっとハラハラ。でも、前回感じた音の小ささは今回感じなかった。
さっそく対処してくれたのだとしたら、東宝さん、ありがとう!

前回は前から3列目というかぶりつきだっただけに、役者さんの迫真の演技が
すぐそこで燃焼されていてものすごく熱かったのだが、今回はいわゆる
「初心者向け」の、程々の場所なので、落ち着いて舞台全体を見ることができた。
おかげでほとんど涙を流すことはなかったのだが、最後の最後、エピローグでは
やっぱり滝田パパにやられてしまった。
滝田さん、ますます原作のバルジャンに近づいてる気がする〜〜。
ツボなのよ、よしてよ〜〜〜(;_;)という感じ。いや、よさないで〜。笑い

村井さんはなんか前半いまいちローテンションだったようだが、そこはそれ、
さすが円熟のジャベール。きっちり決めるところは決めてくれる。
自殺はもう素晴らしかった。

今回一押しはやっぱり森クミさん。
実は一昨年はどうしてもの事情で遅刻してしまった時にしか森さんを見た日がなく、
10年後パリ以降しか知らなかったのだが、裏切りのワルツがいいですね〜。
すごくオリジナリティーのあるテナ妻。体型の迫力だけではもちろんなく(笑)、
演技もすごく自然で、でも憎めない感じで。
森さんの辛いところはあの、司教様の妹役だけですね。
ずいぶん裕福な暮らしをしてそうな司教様兄妹に見えてしまう(^^;。

でもね、実は今回もう1人ハマった人が。
それはなんと岡アンジョルラスだったのだ。
今まではどうも声が私の胸に響いてこなかったんだけど、今回はすごくズシンと
重みのある歌声で、しかも細かいところがちょっとずつ私向き(笑)になった。
例えばバリケードで狙撃兵のところ。撃たれた学生に駆け寄るけれど、もう一発
足下に弾が飛んできて、というシーン。
今まで私が見た時の岡アンジョは、ビビった表情で飛び退いてたんだよね(^^;。
それが今回、びっくりはしたもののキッとにらみ返して学生の頭を庇っていた。
他の学生を庇うのがアンジョとしてどうなのかはともかく、とにかくビビって
飛び退くのだけはどうにも満足いかなかったので、今回はうれしかった。

あと、マリウスが「僕が行きます、外に出たなら〜」と弾を取りに行こうとする
場面。「行かせない、それは危険だ!」と真剣に止めてたくせに、バルジャンが
「任せろ、俺が行く〜」と言うとちょっと顔を見てからうなづいてたんだよね(^^;。
おいおい、そりゃないだろう、いくら老人だからってさー、と思ってたんだけど、
今回はバルジャンの決意を表情から読みとって困惑して固まった、って感じだった
のよ。うん、それ、いいじゃない!みたいな←偉そう(笑)。
まあ個人の好き嫌いの問題なんだけどね。今回の岡アンジョは好きだったな〜。

歌穂さんのエポニーヌと岩崎さんのファンティーヌはもう貫禄。
「何も恐れはしない〜」だよね。もう、「いい!!」の一言。
ユキオちゃんのテナルディエはやっぱり素敵。ひとりで拍手してたし(笑)。
でも、森クミさんを見たら斎藤テナとの組み合わせも見たくなってしまった。
(これは7月11日に見られる予定)

石井マリウスは、ああ、石井マリウスだな〜という感じ。
彼的な出来がどうだったのかはよくわかんないんだけど、すみません、やっぱ
好みじゃない(^^;。戸井さんが変わったという情報があるので、戸井マリウスを
もう一度見たい。あと、禅ちゃ〜ん。早く見たいよ〜。
でも、祐木さん言うところの「除霊」は迫力あったよ>石井さん。笑い
純名さんはかわいいっすね。比較的B♭きれいに出てたし。でもやっぱ優ちゃんの
方が好きかも。これも好みの問題だから〜〜〜〜。

んで、アンサンブルさんなんですが、熱く語ろうでお話が出ていた津田さん、
今回ちょっと注目してみました。
声も素敵なんだけど、彼、金城武に似てません?(お馴染みの病気)
それと歌声がいいなぁと思ったのがファクトリーガールの坂口阿紀さん。
リトルコゼットは…違う子を見てみたいな…。(←前回と同じだったらしい)
とりとめないけどこれで終わり。
絶対音感(1999/5/24)
先週の古畑任三郎は市村正親さん演じる指揮者が愛人を殺してしまったという
話だったが、その中で
「先生は絶対音感をお持ちだそうで。で、絶対音感って何なんですか?」
という、私にとっては「やっぱりきたな」という質問が出た。
そしてその質問の答えが、これまた「ああ、やっぱりそうきたか」だった。

私はまだ読んでいないのだが、「絶対音感」という本が流行ったことがあった。
その広告に「絶対音感の持ち主は世の中の全ての音がドレミで聞こえる」という
ような文章があったように記憶している。前述の質疑応答は十中八九これに感化
されていると言って間違いないだろう。
確かにそういう人も広い世の中にはいるかもしれないが、一般に言われている
絶対音感というものはそこまで異常なものではない。

日本人や欧米人は、1オクターブを12の音に分ける音楽に慣れ親しんでいる。
ところがインドかどこだかでは私たちの言うドとレの間を、さらに5つくらいに
細かく分けるそうだ。
この1オクターブが30音以上あるような音階は我々日本人や欧米人の耳では
正確に聞き分けることは難しく、作曲家の神津善行さんがその中間の音を出して
見ろと言われて出してみたところ現地の人に「あなたは音痴か」と言われた、という
話を聞いたことがある。
ましてや世の中の音なんて全てが一定の波長を持った音ばかりではない。
全部をドレミで表せという方が無理というものだ。
前述の古畑では机を叩いた音やおでこを叩いた音を「ミのフラット」「レのシャープ」
などと称していたが、ドラムの音を階名で言えないように、それらをそんな風に
あっさりドレミの音として捉えられることはできないと思う。
それこそ、「それは絶対音感とは違います」という感じだ。

私と姉は小さい頃からかなり厳しくピアノを教わっていたため、絶対音感を持っている。
例の本のあおり文句を見た時はそれまでの認識は誤りだったのかと一抹の不安を
覚えたが、実はその絶対音感という本も、市村さん演じる黒井川先生が説明したような
人間離れしたことを主として取り上げているわけではなく、私の知っているところの
絶対音感についてやその他のことがほとんどだったと、本を読んだ姉に聞いて安心した。

さて、じゃあ普通に音楽関係で言われる絶対音感というものは何かと言えば、
「1オクターブ12音」の範疇で、音を聞いたときにその正しい音(階名)に
聞こえる、ということだ。

例えばおもちゃのピアノなどで、ドレミ、と鍵盤を弾いたとき、本物のピアノとは
キーが違ったりすることがある。絶対音感を持っていると、こういう時にすごく
気持ち悪いのである。長調の音階としては正しいので、普通の人にはドレミに
変換して聞こえるのだが、絶対音感を持っているとドレミファソラシドと弾いて
いるのにソラシドレミファ(♯)ソ、と聞こえてしまったりするというわけだ。

歌などももちろん、そのレコーディングされた調でインプットされるので、
カラオケで移調(音を上げ下げ)して歌われるともう気持ち悪かったりする。
さすがにカラオケではそんなことを言っているわけにはいかないので、努めて
慣れるようにしたため、今はそれほど辛くはなくなった。
でも、絶対音感を持っている人はプロの歌手でも少なく、自分の持ち歌でさえ
アカペラで歌えと言われると平気で違うキーで歌い出すものだ。
絶対音感なんて持っていないのが普通なのである。

絶対音感は、つまるところ音に対する単なる「慣れ」である。
が、これを収得するには子供の頃(7歳くらいまで)が一番良く、大人になって
からの収得は非常に難しいそうである。これは脳の構造がそういうふうに
出来ているからだろう。
だから、子供の頃から音楽をやっていれば必ずつくというものでもないが、
子供の頃からやらなければ絶対音感を持つことはかなり絶望的らしい。
絶対音感についてはもう親が運命を握っていると言っても過言ではないだろう。
とはいえ、絶対音感は音楽の勉強に必要不可欠なものではない。
いくらでも補助がきくものなのだ。
だから、音楽に限らず勉強を始めるのに遅すぎるという年齢はないと私は思う。

古畑の話に戻るが、確かに絶対音感を持っているといろんな時に耳障りに
感じることが多いのは事実である。
でもそれは、あくまでも1オクターブ12音の範疇のことであって、
雨の音が音楽と合わなくて気になるとか、そんな人はあんまりいないと思うよ。
雨の音がヘ長調でとか何とか言ってたけど、そもそも雨の音のどこが音階に
なってるのか説明してもらいたいもんだ。
もし本当に気になるなら、それは絶対音感のせいじゃなくて、神経の問題だと
思うな(笑)。

まあ、絶対音感と一口に言っても、指揮者(作曲家)の人というのは確かに
私には想像もつかない耳をしていて、クラリネットの音がいつもと違うという
ことを聞き分けるくらいは朝飯前だろう。だから、それを誇張して演出したと
思えばそう納得できなくもない。でも、老婆心ながら言わせてもらえば、
机を叩いた音を自信たっぷりに「ミのフラット」などと言い切る人は
信用しない方が身のためである。

ちなみに、ドラマの内容としても、どうして殺人まで犯したのかという動機が
イマイチ納得いかず、絶対音感というエピソードに終始振り回されていたように
感じてしまった。古畑としては私は前回の津川さんの話の方が好きだなぁ。
でもまあ三谷ドラマとしては楽しめた。今回はお遊び色強かったよね。

レ・ミゼラブル〜5月11日マチネ〜(1999/5/12)
5月11日、レ・ミゼラブルのマチネ観劇。
昨年の千秋楽以来だから、8ヶ月ちょっとぶりになる。8年見なかったことを
思えばかなり短い間だけれども、レマニのおかげでずいぶん久しぶりな気が
してしまう。
私も自慢できるほどの回数を見ている訳ではないが、さすがに「新鮮な感動」を
味わえる回数ではなくなってきているため、この日のために極力CDも聞かず、
我慢の毎日を送っていた。
そしてやっとこの日を迎えたのである。

全体的な感想としては、かなり満足と言ったところ。というか、役者さんたちの
演技については私はもう大満足で、レミゼを見始めてから初めて「頭で考えずに
流した涙」を体験したのだが、なにしろ音のバランスが悪すぎ。
オケの音は前面に出ていてすばらしいのだが、役者さんの歌がそのオケの音に
かき消されることしばしば。これでは何のためのマイクなのかわからない。
せっかくわざわざ足を運んで劇場で見ているのだから、胸が震えるほどの音量で
コーラスを聞いてみたいではないか!
こればっかりはどんなに役者さんがいい演技をしてくれてもどうにもならない。
4月を過ぎたばかりなので音響さんも新人なのかな〜と笑ってばかりもいられない。
ぜひ早々に改善してもらいたいものである。

音に重きを置いていて演技が今一つというご意見も伺ったが、少なくとも11日に
見た感じではそれほどでもなかった。やはり初日というのはどうしても固さがある
のではないだろうか。もちろん新しいアンサンブルの方でもうちょっとがんばって
欲しい(^^;と思わない人がいないでもないけれど、それは場数を踏んでいけば
大丈夫だと思うし、私は音響以外にそれほど不満はなかった。

基本的に私が一番重視しているのは常に「初めての人が見てどう思うか」である。
リピーターの意見は聞いていると大変面白いが、細かすぎて舞台そのものの感想には
ならないことが多いとも思っている。舞台の出来として一番大事なのは、「初めての
人が見て感動するか否か」ではないだろうか。
「ここがこう変わって良かった」というのは元を知っていなければ出ない意見で
あって、それはひとつの見方ではあるけれども全てではない。
しかし、初めての人にとっては見たその舞台が全てなのである。

だからどんなに細かいところを見ていても、私の念頭には必ず「初めての人が見たら」
という「ご存知もしものコーナー」があり、そういう人にとっていい舞台で
ありさえすれば多少何かがあっても私はヨシと思える。そして今回の舞台は私から見て
「ヨシ」であった。でもあの音量は不満(笑)。もっとジャカスカ響かせて初見の人を
驚かせて欲しかった。

さて、その役者さんの演技について。
この日は滝田バルジャン。滝田さん、のっけからいい演技で、私はすっかり
バルジャンモードに入ってしまった。そして泣きまくった。
歌を聴きに行ったつもりなのに、なんだかすっかり演技に没頭していたらしい。

原作を読む前は、舞台で進行する話しか知らなかったわけで、そもそもその演技の
奥に隠されたキャラクターの心理を全くといっていいほど読み取っていなかった
私は、ほとんど泣くことがなかった。
そして原作を読み終えて間もない頃は、舞台を見ていてもいちいち頭の中で
「このシーンは原作ではこういうエピソードがあって…」
と変換作業が行われてしまい、じわっと出てくる涙も頭で考えての結果だったものが
多かったが、時間を経て、原作が私の中で血肉となり、変換作業なしに直接
感じられるようになったことも大きいと思う。

実はエピローグでバルジャンが燭台に火をつけるシーン、ひとつめの燭台に
火をつけた後、もうひとつの燭台にバルジャンが長々と接吻したのである。
ここで私は前述の「頭で考えずに流した涙」を体験した。
バルジャンの心がどかーんと心に飛び込んで来たかのように、その一見何でも
ないようなシーンでぼろぼろと涙が溢れ出て止まらなかったのだ。
うわぁ〜〜〜、バルジャーン!!!という感じである。←全然わからん(笑)。
いや〜もう滝田バルジャン、私にとってはもう本物のバルジャンですわ。

そして本田エポニーヌ。私は何と昨年の名古屋以来で(ひでぇ)実に1年以上ぶり。
歌に艶が出てきましたね。あと、やっぱり演技がいい!特に「オン・マイ・オウン」。
目をつぶったままで上を仰ぎ、手をマリア様のように開き、マリウスを想いながら
歌っていたの。そして目を開けて現実を思い出す。この心理の落差が見事に伝わって
すごく良かった。
これから新しいレミゼの顔となってくれることでしょう。

戸井マリウスはこの日が初日だったが、予想以上!こんなに歌が上手な方だったかと
再認識させられた。カフェソングは絶品ですぞ。優ちゃんとのコンビもグー。
歌穂さんとやるとどうなるか…というのが戸井ファンには今共通の心配事らしい(笑)。
演技的にも新しいマリウス誕生という感じかな。
何と言うか、原作のマリウス像とはまた少し違って、でも石井・石川両マリウスとも
また違う。「マリウスとはなんぞや」ということになってしまうと「違う」と感じる
人もいると思うが、私的には一番「人間として信頼できる」マリウスって感じ(笑)。
「どっちつかず」という感じがあまりなく、ひとつひとつに真剣に対処していく人と
受け止めたけれど、他にご覧になった方はどうかな?ぜひご意見聞かせてください。

今アンジョは…え〜…。
もっと違ったアンジョルラスを期待していたのだけれど、限りなく岡アンジョ似になって
しまっていて残念。見終わってからのBちゃんの第一声が「戸井アンジョ、いい!」で、
最初みなの頭の上にハテナマークが5個くらいついてしまったが、確かに戸井アンジョ、
今マリウスという組み合わせの方がしっくりくるかも〜(^^;と、妙に納得してしまった。
もっともまだ始まったばかりなのでこれからまた違うアンジョを見せてくれるかも
しれないので、今後に期待ですね。
大浦テナ妻は安心して見ていられるという印象だけれどそれ以上ではないというか。
実力のある方だけに、もっと上を望んでしまうんだけれど、どうでしょう。

優ちゃん、がんばってました。Bフラットは両方ともちゃんときれいに出て、ハーモニー
的にはオッケー。でも、悲しいかな、ファルセットの切り替えポイントが以前より低い
ところにきてしまっていて、全体的にさらに声量が減ってしまった感が否めず、さらに
音響バランスの悪さが相まって聞こえないフレーズが多い。演技はすごく良かったと
思うので、あとは腹筋をもっと鍛えてもらって声量をあげてほしいな〜。

さて、次に私が11日に見た中で印象に残った新しいアンサンブルさんをご紹介。
まずはフイイの広田勇司さん。歌声がいい。角度によって内田の直ちゃんに似てる
ところも○(笑)。この方のアンジョも見てみたいなぁ。
それとモンパルナスの青柳勝太郎さん。この方も歌声がいい〜。ビジュアル的にも
「美しいパルナス」という感じ。マリウス向きかも。
ジベロット役の江川真理子さんも、美しい歌声と顔立ちで印象に残りました。
ファンティーヌいけそう。実生活でもお子さん出産のために初演オーディションの一次
合格だったのを諦めたとか。働くママのために今後もどんどんがんばっていただきたい。

でも一番インパクトがあったのが、実はこのキャラクターにこれだけ目が行った
こと自体初めてなんだけど(笑)、クラクスの酒本朗さん。
いや〜、いい演技してるんですよ〜。かなりツボだった。で、目で追っているうちに
誰かに似てる…似てる…(←またこの病気か!)と頭の中をグルグル。
そして、終演後、喫茶店でしゃべっているときにふと思い出したんだけど、そこに
いる人は誰も知らなそうだったんで誰にも言わなかった(笑)。
実は、最近ヒットしたとあるゲームのとあるキャラクターにそっくりだったん
ですね〜。何のキャラだか知りたい人は私にメールください(笑)。

子役はちょっと残念(^^;。
リトルエポちゃんは演技がちゃんとしてて良かったんだけど、リトルコゼットが…。
指揮者と見詰め合い、一度も目をそらすことなく「雲の上のお城」を歌ってました。
もうほんの少しだけ、上を向いたりうつむいたりがあれば良かったんだけどね…。
あと、ガブローシュはSAGIRIさんが書いていらっしゃいましたが確かに幼い。
何が幼いって声そのものとしゃべり方(ろれつ?)の両方が幼いため、ガブローシュの
年頃に全然見えないんだなぁ…。背格好はともかく、もうちょっと生意気さが出ないと
辛いかなぁ…。がんばれ、ちびっこたち!

ところでまみぃさんが書いてくださいましたが、パンフレット!今年からなんと香盤表が
つきました!
香盤表なんて言葉私も初めて聞いたんですが(笑)、そう、役者さんがどのシーンで
どんな役で出演するかが全部載っている表なのよ。アンサンブルファンは必見。
戸井ファンは舞台写真が変わる来月号(笑)まで待つらしいけど、こだわらない人、
2冊買う財力があるという人はさっそく買うことをオススメするよ〜ん。

幕間でのみなさんの「息子の初舞台を見に来た母親(笑)」ぶりが最高におかしかった
11日マチネの感想でした。長いね。すまん。

ライオンキング(1999/4/25)
4月24日マチネのライオンキング観劇。

まず感動したこと。
曲が素晴らしい。アフリカの大地を彷彿とさせる音楽。
こういう曲のときばかりは、この四季の粒の揃った、ちょっと悪く言えばあくのない
アンサンブルというのは素晴らしい威力を発揮すると思う。
また、私は四季を見るときはいつもキャスト運が大変良い気がするのだが、今回も
青山さんのラフィキがとても素晴らしい歌声で大変満足したうえ、スカーが、なんと、
Pちゃんの好きな野中さんだった。キャスト表をもらって私が最初に思ったことが
「Pちゃんに自慢しよう」
だったことは想像に難くないだろう。
ストーリー的にもアレなので、すっかりスカーを主役に据えて見ていた私だったよ。

さて、何かと話題になっているあの演出だが、それについては本当にいろいろ思う
ところがあった。私の思っていることがちゃんと正確に伝わるかどうか非常に
怪しいのだが、とりあえず書いていこう。

まず、芸術としては非常に素晴らしいと思う。
かなりゴテゴテという感じが否めないにしろ、動物たちの雰囲気やアフリカのイメージは
非常にわかりやすいし、迫力もある。舞台装置も大がかりなわりには不自然さがあまり
なく、私としては象の墓場などは結構気に入った。

しかし、顔が2つあるものが多い。演じている役者さんの顔とパペットの顔である。
2つ顔があるというのはどうしても違和感があるので、仕方なく人形の顔に集中しようと
すると、つまりは役者さんの演技ではなく人形の動きを見ていることになる。
人形の動きは素晴らしいし、役者さんの声の演技も素晴らしいのだが、これじゃ結局
アニメの吹き替えと同じなのではないのだろうか?という疑問が湧いてしまう。

例えばレミゼを考えてみると、原作は小説であり、映画は映像化であり、舞台は
ミュージカル化である。これら3つはかなりジャンルが異なるものであると思うし、
それぞれが意味のあるものとすぐ納得できる。
しかし、このライオンキングの場合、アニメの段階ですでにミュージカルなのである。
(…いや、実はアニメ見てないんですけどそうですよね?美女と野獣がそうだったし)

パペットを動かしながら、演技は声だけ、というのなら、アニメの方がよほど情報量が
多くて質が高いものだと思うし、歌だって入っている。
平たく言えば「アニメ見ればいいじゃん」、である。
ましてや、美女と野獣の頃から思っていたが、ディズニーの意図しているものは
どう見ても「アニメの再現」であるとしか思えない気がする。
一体全体、ミュージカルの舞台にする本当の意味はどこにあるのだろうか?

演出としてこういう芸術があっていいとは思うし、素晴らしいアイデアだとも思う。
でも、舞台であんなに苦労しながらミュージカル俳優がやる必要がどこにあるのか、
私にはどうしてもわからないのだ。
歌舞伎を例にとって「こういう様式的演技もありだと思う」という理屈はわかるが、
歌舞伎はそれ自体が独立した芸術である。あれはミュージカルではない。
こういう人形劇の独自の文化を育てるならいいと思うけど、せっかくミュージカルの
舞台なんだから私はやっぱり役者さんの演技を見たいと思ってしまうんだよね。
(役者さんが見たい、ではないのでそこんとこお間違えなく)
あれはどう見ても四季のミュージカルというよりはディズニーのショー。
むしろ、最初からはっきりと「子供向けです」と謳ってくれた方がしっくりくるし、
ディズニーランドでやればいいのに、とも思った。

ところで私が一番引っかかっていたのは、実はこれではなくて例のアレ。
そう、「ジャングル大帝のパクリ」疑惑である。
ライオンキングを見ると決まったときに「これで私も非国民」と思ったものだが、
実はもっと昔から非国民だった私は手塚先生のジャングル大帝をまともに見たことが
なかった。四季劇場を出た私はその足で浜松町で原作本を買って慌てて読んだのだが、
あれ、読んでみると結構ストーリーは全然違うんですね。
もちろんジャングル大帝の方が深いという意味ですが;)。

しかし、ライオンキングというタイトルを見て、そして少しでもあの映像を見て、
ジャングル大帝を思い出さない一定以上の歳の日本人はほとんどいないのでは
なかろうか。
つまりは設定そのものはどう贔屓目に見たってパクリと言われてもしょうがない。
ウォルト・ディズニーが生きていれば決してあんなことはしなかっただろうし、
少なくとも「原案・手塚治虫」と書いてくれたのでは、と思う。
彼はきっと、クリエイターとして、人のアイデアを尊重する人であったと思うから。
ましてや相手はシロウトではなく、日本が誇る天下の手塚治虫なんだから!!
この引っかかりさえなければもっと素直に楽しめたかもしれないのに、残念でならない。

さらに言えば、ハイエナがずる賢くて卑怯者…というあの設定も、当時の手塚作品では
なく現代のディズニー作品としては、かなりまずい気がしてしまう。
最近の調査によると、ハイエナというのは実は大変頭の良いハンターであり、
死肉を漁ることは案外少ないそうである。
むしろライオンの方がハイエナの獲物を横取りしたりするそうで、百獣の王が
聞いてあきれる、という報告を見たことがある。
そういう新しい情報が飛びかう今だけに、なんとなく違和感を感じてしまったのも事実。
まあどっちにしろあり得ない話なんだからそんなことはどうでもいいんですが。

さて、この複雑な私の心境、わかっていただけただろうか?正確に伝わったかどうか
かなり心配だけれど、曲は本当に素晴らしかったと思うし、子供には見せたい舞台だと
思ったことは信じてください(笑)。決してマイナスの思考だけではないんですよ。
ディズニーの手に掛かったからこそ、エンターテイメントとして洗練され、これだけ
多くの人に見られているということはよくわかっているつもりだから。

最後に、人形について。シンバの赤ん坊の人形。もうちょっとなんとかならないかね。
あと、雌ライオンの、特にナラのあの仮面(つーか帽子というか)。
私にはどうしても横向きキティに見えて仕方なかった。終わり。

高校演劇(1999/4/19)
18日(日)、静岡にある私立高校の演劇部の自主公演を見に行く。
と言っても、私は別段高校演劇に深い造詣があるわけではなく、この公演に
私が大ファンである女優さん(笑)が出演するということだったので、レマニーズの
Bちゃん、Aちゃん、Nさんとともに見に行ったのである。
私の高校演劇についての知識と言えば、「ガラスの仮面」で読んだ程度。
つまり、ほとんど未知の世界に等しい。
演目は「ウエストサイド物語」。そう、つまりミュージカルなのです。
どの程度できるのか、私には皆目見当も付かないまま開幕。

で、見た感想はと言うと、いや〜もう大変面白かった。
舞台も演出もかなりちゃんとしていて、一観客として本当に楽しませていただいた。
というか、高校生でもここまでできるんだ!と感嘆してしまうほど。
もちろん細かいところを見ていけば問題点がないとは言わない。
キャスティングについてや歌唱力、声量、演技力。そこはまだ高校生の青さが
あるのは決まっている。
しかし、それを補って余りある、観客を楽しませようというあのパワー。
やる気。真面目さ。誠実さ。

ダンスシーンなんて、おそらくみんな独学だろうに、かなり揃っていてしかも
かっこいい。足もちゃんと上がっているし、止めも決まる!
そこの高校の単独公演ということもあり、観客はおそらく9割方身内という
事情で、アンサンブルダンスシーンの後や独唱の後などに拍手をする習慣がない
らしく、目立ってしまうと申し訳ないので「アメリカ」の後や「シュランク警部?」
(ごめん、曲のタイトル知らない)の後などには隣に座ったAちゃんとともに
音を立てずに密かに、しかし心からの拍手をしていたほど。

出演者全員が客を楽しませようとすると、たとえ技術が未熟でもここまで楽しめる
ということが身を以てよくわかった舞台だった。
ただ好きでやっているのと、観客を考えてやるかどうかで、その差はでるのだと
思う。自分たちがどんなに楽しんでいても、観客を考えていなければそれは
単なる自己満足にしか見えないはずだから。

あと、忘れちゃいけない私が大ファンの女優さん(笑)。
高校生の中にあるとさすがに色気が際だってしまう(笑)が、一人勝ち禁止令が
出たという話もなんのその、しっかり勝ちに行って我々観客を楽しませてくれた。
私は決してあなたのファンをやめないわ。

年々部員が減っていて、OG、OBの手を借りても公演自体が厳しくなって
きたとのことだが、来年も見に行くつもりなのでがんばって続けていただきたい
ものである。
その女優さん(笑)を見に行くためももちろんあるのだけれど、でも私は
この高校の演劇部自体にも大変興味が湧いたのだから。

おかあさんといっしょ(1999/4/08)
もうみなさん周知のことと思うが、レミゼで活躍されていた杉田光央さんがこの
4月からNHKの「おかあさんといっしょ」のうたのおにいさんになった。

司教様でお馴染みの林アキラさんも以前うたのおにいさんだったことは有名だが、
このうたのおにいさんというのはかなり歌の実力がないとできないよね。
童謡をきちんと人に聞かせられるように歌うというのは、最近の流行の歌謡曲を
歌うよりずっとずっと難しいと思うのよ。メロディーがシンプルな分、歌唱力が
モロに出ちゃうからね。だから、選ばれるだけでも、もうすごいことだよね。

ただ、やっぱりミュージカルとはずいぶん勝手が違うようで、子供たちに囲まれて
いるときにはまだいちいち子供のリアクションに反応してしまって、杉田さんの
ドキドキが見てるこちらにも伝わってしまうほど。友人は番組を見て「なんだか
こっぱずかしい…」と称していたが、わかる気がする(笑)。
子供のパワーに負けずに、がんばれ、あきひろおにいさん!
そして、おにいさんを卒業したら、またレミゼに帰ってきてね〜。

追伸。98年雑記帳の11月26日付「そして伝説へ…」(笑)で登場した祐木鎧さんが
なんと今年のレミゼのプリュジョン役で登場します。興味のある方は
たんぽぽの心情さんで出演日をチェック!

熱唱さんからのメール(1999/3/24)
以前ここで「カンパニー論」をしたが、それについてまた新たにメールをいただいた。
まずはそちらを読んでいただきたい。

事情を飲み込めない方のために説明すると、当雑記帳2月10日付の「カンパニー」
ついて、ある方から掲示板「マニマニ」の方にいただいた反論に対し、2月12日付の
「再考」として載せた文章について、相手の方からまたマニマニにメッセージを
いただき、それに対して熱唱さんが「イエローカード」を提示した、というわけである。
それ以上のことは熱唱さんの文章を読んでいただければ流れはわかると思うので、
こちらでは省略させていただく。


この熱唱さんからのメールを読んで、私がびっくりしたのは「私の文章には力がある」
ということだった。熱唱さんがおっしゃるように、私は自覚してそうしているわけでは
なく、だからもちろん力ずくでどうこうしようというつもりは全くなかったことは
わかっていただければ幸いである。

また、私はそもそも掲示板というものは長々と自分の考えを述べるところだと思って
いないので敢えてこちらを使わせていただいたのだが、それが相手の方にとっては
問題となってしまったようである。これは了承も無しにそうしてしまったことは
全くもって申し訳なかったと謝らせて頂く。

ただ上記の「掲示板というものは云々」という私の考えの理由、つまりCGIを使った
掲示板というものは、長いテキストを送ると処理が重くなってしまい、表示に時間が
かかるようになり、見る方としては結構不愉快なものである、ということは覚えておいて
ほしいことのひとつである。

他のサイトでCGIを使った掲示板にかなり長い観劇記が載っているのをお見受けするが、
これはサーバーにとって実はかなりの負荷がかかっているのである。
もちろんサーバー側や管理者の方がよしとしているのだから、それについて私がどうこう
言うつもりはないが、私は少なくとも自分のサイトの掲示板で、自分で負荷を上げる
ようなことをする気はない、ということは今後もご承知おきいただきたい。
そして、そういう理由で掲示板で語るにはスペースが足りないと判断したからこそ、
こちらへ場を移したものである、ということも。


さて、熱唱さんの「ネットは会話ではなく、どちらかと言えば手紙である」について。
これには諸手を挙げて賛同する。これは3月15日付の「インターネットの危険性」に
つながることでもある。
さくさく書いているように見えるかもしれないが、実はこの雑記帳のネタ1つにしても、
私は推敲を重ね、ものすごく時間をかけているのである。バカみたいな文章に見えるかも
しれないが、そうそう思ったことをひねりもせずぽかんと書き連ねているわけではない。

ただ、こちらがどんなに時間と少ない脳みそをフルに使って書いても、その1字1句を
思った通りに相手に伝えることができるか、と言われると、これはどうしても読み手側に
委ねる部分が多くなる。
人に聞いた話だが、「ネット上に書いた文章は伝わらなくて当たり前、伝わったら
ラッキー」
くらいの気持ちでいるのが正しいそうである。これにも私は同感である。
読み取って欲しい気持ちは山々だが、だからと言ってそれを強制する理由も力も
こちらにはないからである。

もちろんだからと言って、真剣に書くことを放棄している訳ではない。
できる限り私が思っているそのままを伝えたいと思うし、だからといって不当な表現を
使うことのないように、また、読み物としてなるべく面白く読めるように努力している。
それが、わざわざ時間を割いて私のつたない文章を読んでくださる方々への誠意だと
思っているからである。


あと、別に声を大にして言いたいというほどではないが、誤解されたままなのはなんなので
一応言わせていただくと、私は「表現に気をつけてください」と確かに何度も書いているが、
「個人攻撃をしないで!個人の悪口は書かないで!」というのには若干誤解が含まれている
ように思う。もちろん「攻撃」「悪口」は書かないで欲しいが、そもそも私はそういうものを
書いたつもりはないのである。

例にあげて大変申し訳ないが、高音部が出ないことで有名な女優さんがいる。
その方についてのコメントで、非常に多く見かけたのが「腹が立つ!」というものだった。
それに対して私は、その方のファンも見ていることだし、表現には気をつけてくださいね、
とお願いしたことが何度もある。が、「そんなことないですよ、高音も出ています」と
書いたことはないはずである。
高音部が出ないですね、ということは私自身、初期の頃から何度も書いているのである。

さて、山口さんについて私が書いた文章をもう一度冷静に読み返していただきたい。
おふざけな部分が気に入らなかったのかもしれないが、それは読みやすさを配慮したため
であり、その他にそれほど不当な「悪口」の文章はないはずだ。つまり、私が書いたのは
前述の「高音部が出ないですね」にあたる部分なのである。そして、私自身、山口さんに
期待しているからこそ、がんばってほしいという気持ちを込めて書いていることがわかって
もらえないだろうか。
#前述したとおり、わかってもらえなくても仕方ないですが

もしこれで山口さんのファンが傷つくのなら、その女優さんのファンの人たちは
今までいったいどれくらい深く傷ついてきたことか、よく考えていただきたい。
そして、又聞きではあるがその女優さん本人がどれくらい真摯にその意見を受け止め、
努力されていることか、を。


今回のことは、私の方では実はそれほど気にしていない。
だからもう触れるつもりはなかったのだが、せっかく熱唱さんが熱い文章を送って
くださったので、最後のつもりで取り上げた。

何度も言っているが、感想というのは人それぞれである。だから「カンパニーは文句の
つけどころなどない、完璧な舞台だ」と思われる方もいらっしゃると思う。
私はああいう風に思ったけれど、それはあくまでも私の感想であり、それ以上でも
以下でもないのだ。そしてまた、「完璧な舞台だ」と思うこともその人の感想であり、
それ以上でも以下でもないということを付け加えておく。

ぱんちゃんの推奨する「…と、誰誰さんは思った。」を末尾につけて文章を読むことを
私からもお勧めして、この場を終わりにしたい。

疑問に思うこと(1999/3/23)
いろいろ読んだり聞いたりしての知識だが、四季では長音は伸ばして発音する、と
いう決まりがあるそうである。
例えば「人生」は「じんせえ」、「そうでしょう」は「そおでしょお」のようになる。
理由は、実際にしゃべる時にはそう発音するから、ということだそうだ。
で、ここでひとつ疑問がある。

「思う」ってのは「おもお」と発音するもんなのかな?

私はたぶん、早口でしゃべっていても、「思う」は「おもう」と発音してると
思う(notシャレ)。例えば「思うんだけど」と言うときに「おもおんだけど」と
発音する人、いないんじゃないかなぁ。単体でもたぶん「おもう」と言ってると
思うのよ。だから、歌で「おも〜お〜」なんて歌われるとかなり気持ち悪い。
四季に限らずなんだけどね。最近聞いてるちょっと古い歌謡曲でも、こうやって
歌ってるのがあって、すごく気持ち悪さを感じてたんだけど、四季のCDを
聞いてたらやっぱり「おもお」と歌っていて気になった。

前述の「そうでしょう」なんかはそれほど気にならないというか、たぶん話すとき
「そおでしょお」と発音してるんだと思う。でも、「思う」はかな〜り気になる。
みなさんはどうですか?気になりませんか?

会話では実際に伸ばして発音する言葉でも、歌でやるとなんかイモくさいというか、
洗練されていないように聞こえることもある。伸ばした方がいいものもあるとは
思うけど、全部そうすると決めつけないでメロディに合わせてそれぞれ決めた方が
きれいな日本語に聞こえると私は思うんですよね。

ええ、私は、ですよ。(笑)

インターネットの危険性(1999/3/15)
友人の日記を見ていたらとてもいいページを紹介していた(本文末にリンク有)ので、
ちょうどいい機会なので今回は「インターネットの危険性」についてのお話。

レマニを始めたのは1997年の9月末のこと。
当時はミュージカルのサイトも数が少なく、CGIによる掲示板も今ほどは普及して
いませんでした。そんなこともあって、レマニでは短い期間に「熱く語ろう」に
たくさんの方からお便りをいただきましたし、いろんなことを語り合ってきました。
そしてその中にはこの「ネットの危険性」についての話題も含まれていました。

しかし最近ではアルタ前、マニマニなどの掲示板とチャットを設置したこともあって、
主たるコンテンツを読まずにこちらだけを利用される方も増えてきたようです。
それ自体が悪いとは言いませんが、そういう方々はレマニに限らず、それぞれの
ページの趣旨を知らないことが多く、そういう意味でもより多くの危険をはらんで
いると言えましょう。

去年の1年間、インターネットは目を見張る普及を遂げたと思います。
それに伴い、こういった文字だけの、しかも不特定多数によるコミュニケーションの
危険性を、全く知らずに利用されている方も多くなったことと思います。
ネットの危険性、と言うとすぐセクハラなどの、個人的に被害を受けることを
想像してしまいがちですが、それだけではなく、ネット上では許されないこと
という、自分が加害者になりかねないものもあるのです。

今回紹介するページはジャニーズ系のページを運営されていた方が書いたもので、
ミュージカルファンの人口とジャニーズ系のそれとではもちろん絶対数が違うので、
即同じ危険というものではありませんが、アクセス数の差こそあれ、ファンサイトと
いう点では共通することも多く、また実際にあった(または起こりうる)具体的な
事象で説明してくださっているので、応用しやすいものだと思います。

レマニではここで紹介されているような深刻な事態はまだ経験ありませんが、
今後も起こらないという保証はありません。また絶対数が違うということの裏返しで、
ミュージカルファンという狭い世界の中ではレマニの認知度はかなり高いようです。
それに、以前と比べて自分でホームページを開いているという方も増えてきました。
自分が被害者にも加害者にもならないために、インターネットというものがはらむ
危険性は知っておいて絶対に損はありません。

レマニにも注意勧告のページがあるのですが、こちらはレマニがまだそれほど
多くの方に見られていなかった時期、そして掲示板を設置していなかったときのもの
なので、ちょっと内容的に現在の状態と見合っていない部分がありますね。
そのうち全コンテンツを見直して少しずつ改訂するつもりです。

ここで大事なのは紹介するページでも何度か触れているように、「鵜呑みにしない」
「自分で考える」ことです。私は危険を知った上で、それでもこの便利なメディアを
利用するメリットのほうを選びました。車に乗らなければ事故にも遭いませんが、
事故に遭うのがイヤだから車に乗らない、なんてことはしたくないので。
必要なのは、被害者にも加害者にもなり得るという自覚と責任を持って、
ルールを守って正しく使っていく
ことではないでしょうか。

また、書くことにも注意は必要ですが、読む方にも同じだけの注意が必要である、と
いうことについては、ぱんちゃんが日記にとてもいいことを書いていましたので
そちらも参考にして欲しいと思います。ここの2月11日付の文章です。

それでは、前置きが長くなりましたがそのページをご紹介します。
インターネットを利用しはじめて日の浅い方(1年未満は日が浅いと思ってください)、
自分でホームページを開いている方、1カ所以上の掲示板を利用する(書き込む方に
限らず読むことも含む)方、一度もこういう注意を勧告するページを読んだことが
ない
方は、ぜひお読みください。
イッセー尾形の都市生活カタログ(1999/3/11)
今を去ること9年前。ある深夜放送が関野家を席巻した。
それは私たちが初めて体験したイッセー尾形の一人芝居だった。

その「イッセー尾形が見たい'90」があまりにもツボにはまった私たちはすぐに
ビデオ屋に行って「'91」を借りてみたが、こちらは残念ながらそれほどツボに
はまるネタがなかったため、我々はそれ以上の追求をせず「'90」にのめり込む
方向へ走った(笑)。おかげで今でも、周りから「関野家限定ギャグ」と
恐れられているほとんど夫婦間でしか笑えないギャグの中にこの「'90」のネタが
数多く残っている。

それはさておき、縁というのは不思議なもので、このレマニで知り合った、
すでに私は勝手に親友と思っているBちゃんとの会話中、彼女がなんと
イッセーさんも好きで、しかも後援会に入っているということが発覚。
ますます話ははずみ、一緒に連れていってもらう約束をし、去年の秋に
生イッセーさんを初体験。そして昨日は2度目だった。
生イッセーさんを体験して感じたことは、「一度ツボにはまらなかっただけで
続けて見るのをやめてしまってバカだった」という後悔である。

イッセー尾形という人は知っている人は知っているだろうけれども、一人芝居の
達人である。というか、私は一人芝居というのは実はイッセーさんしか見たことが
ないので、他とは比べられないが、とにかく達人であることには間違いない。
なぜ達人と言い切るかと言えば、すごいからである。
なんか、これじゃ「オレが法律だ!」みたいな意見だな。笑い

イッセーさんの一人芝居はネタ自体はとても短い。1本が10分から20分くらい
だろうか。芝居と言っても特に起承転結はなく、ある男(女のこともある)の人生を
一場面だけ切り取っているという感じ。それを一度に5〜7本くらい見せてくれる。
どれも人間をよく観察し、練り混んだネタばかりなので本当に面白い。
何よりすごいのは、ネタとネタの間には着替える数分の時間しかなく、しかもその
着替えは舞台横の小さなスペースで、客の目の前でなされるのである。

当然台本を読み直す時間などない。約2時間たった一人で演じる全てのネタの、
全ての台詞と動きと心理描写が、イッセーさんの頭の中には完璧に叩き込まれて
いるのだろう。数分の着替え、ちょっとした頭のセットと化粧を済ませ、舞台に戻り
明かりがつくと、そこにはさっきとは全くの別人が突然現れる。
この凄さと言ったら、もう。

セットはなく、小道具もあまり使わない。舞台にあるのはせいぜいパイプ椅子
ひとつだけ。
しかし、話が進んでいくとそこが道端であったり建築中のアパートだったり小さな
スナックだったりすることがわかっていく。
そして、演じていくに従って、周りにいる人間までもがだんだん見えてくる。
夕焼けの校長室に呼ばれたイッセーさん演じる小野英語教諭の前には校長と教頭、
そして(私の想像の中では体育の教師でジャージの上下を着ている)山本先生が。
オフィスビルの一室には、イッセーさん演じる部長に呼ばれた、小心者で小太りで
若いのにハゲかかってしまった部下のマキエダが。
イッセーさんの台詞の中にしか存在しないはずの人たちが、だんだん舞台に
姿を現し、そこで動き、台詞まで聞こえてくる気がしてしまう。

この数時間の間にイッセーさん本人が見えるのは、着替えの最中の真剣な顔と、
全てのネタが終わって笑顔で挨拶のときだけである。それ以外、つまりネタの
最中には、舞台にイッセーさんはいない。しかしネタごとに必ず違う人物がいる。
これがどんなに凄いことか、わかってもらえるだろうか。
演技というのはこういうものだと、その存在感だけで証明できてしまう人である。
今回は運良く最前列のかぶりつきだったので、本当に堪能した。
近くで見たおかげか、ビデオでハマらなかったネタまで爆笑してしまいました。
どうもありがとう〜>Bちゃん。これからも一緒に見ようね。

うれしいのは、イッセーさんの舞台は本当にイッセーさんを愛する人々が
作っているなぁと感じること。ファンに対してもとても暖かく、何かと気配りを
してくださり、それだけでも「また来よう」と思わせてくれる。
イッセーさんはスタッフにもとても恵まれている役者さんだと思う。

興味が出た方は、まずはビデオを借りて見てくださいね。
我々の体験上、イッセー初心者には「イッセー尾形が見たい'90」をオススメ。
特に「駐車場」と「幸せ家族」は関野家限定ギャグの宝庫です(笑)。

映画「スネーク・アイズ」(1999/3/4)
先日、ダンナが会社の人に「2月いっぱいしか使えない劇場指定の映画の招待券」
をもらった。
それで週末に見に行ったのだが、たまたまその劇場でその日やっていたのが表題の
「スネーク・アイズ」という映画。

何度かテレビCMは見ていたのだが、ブライアン・デ・パルマ監督、
ニコラス・ケイジ主演のこの映画、メッチャ面白かったんですわ〜。
デ・パルマ監督作品は以前「ボディ・ダブル」という軽いタッチのサスペンスを
見たことがあって、それが面白かったこともあり(パンフによると最近では
「アンタッチャブル」、「ミッション・インポッシブル」もデ・パルマだったらしいが
「ミッション・インポッシブル」は私は見ていない)、そこそこ期待はしていたのだが、
予想をはるかに超えて面白かった。

まだ封切りして間もないのでネタバレになることは書かないけれど、デ・パルマ監督の
すばらしい映像マジック(パンフの受け売り・笑)とものすごいスリリングな展開で、
途中息をするのも忘れるほどだった。
主役のニコラス・ケイジはもともとカッコイイ〜というタイプの役者さんでは
ない(らしい)上、キャラクター的にもヒーローとは縁遠い役柄なので、そういうのを
目的に見る人には全然向かないけれど、プロット、人物描写、謎、展開、どれをとっても
私的にトップランクに近い。

キャラクターがキャラクターなので、クライマックスがやや盛り上がりに欠けたのが
残念だが(だから私的に好きな映画のトップ作品にはならないんだけど)、このキャラ
ならこの展開なのはしょうがない。つまり、人物描写的にはものすごく説得力がある。
ニコラス・ケイジはこのキャラクターを申し分なく完璧に演じていたと思う。
ちなみに私の好きな映画トップ作品はと言うと断然ターミネーター(1に限る)。
私にターミネーターについてを語らせるとそれこそ50時間くらい語れる(笑)が、
それはまたの機会に。

スネーク・アイズに話を戻そう。
何と言っても、1時間39分という長さ(短さ)でこれだけ面白い作品を作れるのは
すごい。込み入った話だけれど、映像のおかげで徐々に、でもすんなり理解させられて
しまう。でも本当に謎は解けているのか?見たそのままを信じていいのか?と、
見終わってすぐにもう一度見たくなってしまったほど。
長ければいいってもんじゃないと、身を持って証明している映画だ。

共演は「フォレスト・ガンプ〜一期一会〜」や「アポロ13」に出演していた
ゲイリー・シニーズ。この作品でもすばらしい演技が光ってました。
「フォレスト・ガンプ」でダン中尉を演じた彼が、本作品でダン中佐を演じているのは
何かいわれがあるのか知りたい今日このごろ。笑い

参考までに、私の好きなこれ系の米映画ベスト4(これ系ってなんなんだか)は
  1. ターミネーター
  2. エイリアン2
  3. バックドラフト
  4. アポロ13
ってな感じ。これらが好きな人は絶対面白いと思ってくれると思うわ。
スネーク・アイズは3〜5位に入るかも。

最後に、スネーク・アイズを見るにあたっての注意をひとつ。
スタッフロールの最後にデ・パルマ監督の仕掛けが残っているので、最後まで席を
立たないようにね。
語り(1999/2/16)
今回は舞台とはちょっと離れたお話。
「語る」ということについて考えてみた。

私自身、何度か口にしている言葉なのだけれど、人はよく
「語れるほど見ていない」という。
確かに語る内容によっては、つまり深く語るとか、掘り下げるためにはそれだけ
わかっている、ということが必要だし、そのためには何度か見る必要はある。

それではここで問題です。
1度しか見ていないものに対して、人は感想を持たないものなのか?

答えは明白。否。
そして同じように、
1度しか見ていないものに対して、人は感想を持ってはいけないのか?
もちろん違う。違うんですよ。

「3年間に50回見なければ語ってはイケナイ」
という法律でもあれば別ですが、実際そんなバカげた話は聞いたことがない。
1回しか見ていない人には、1回しか見ていないからこその感想があるのです。

例えば私はレミゼをえ〜と昔のも合わせると16回見ました。
ここで、「え、まだそんだけ?」と突っ込まないように(笑)。

CDも買ったし、何度も何度も聞いて、ほとんど全舞台の歌詞を覚えてしまう
ほどになった。ここで「じゃあ全部歌ってみろ」と突っ込まないように(笑)。

だから、もう初めてみたときに自分がどう感じたかは正確には思い出せない。
漠然と「生の舞台ってすごい」と思ったことや、曲が気に入ったことなどは
覚えているけど、なぜそのとき、「リピーター」というものをまったく知らず、
映画のように安くもないのに何度も見るなんて想像もしなかった頃に、私が
「もう一度見よう」と思ったのかはもうわからない。
でも、他のどの作品とも同じように、レミゼだって1回しか見ていない時があって、
その1回で感動した自分がいたから今の私があるんだと思う。

ものごとは何でもそうだと思うけれど、舞台ひとつ取っても見る人によって、
演じる人によって、作品によって、内容の中の細かい事象一つひとつによって、
また、見る人のコンディションによって、感想というのはそのときそのときで
違うものだと思う。
でもその時にその状態であったことは真実であり、その時に感じたことはその時の
真実だと思う。

100回見てもわからないこともあれば、1回見ただけでわかることもあるかも
しれない。逆に、1回じゃわからないことが、2回見ればわかるかもしれない。
1回しか見ていない時の感想と2回目を見たときの感想もまた違うはず。
だからといって、1回目の感想が間違っていたかと言えば、そうじゃないんですよ。
それは「1回しか見ていないことによってわかったこと」なんだから。

だから、「語る」ということを考えすぎず、その時感じたことを書くのはいいこと
なんじゃないかと思う。それは一生その意見を引きずらなければいけないってこと
ではない。次はこう変わりました、というのだって大事な意見なんです。
というわけで、1回しか見てないからとっても投稿できないわ…と思っている
そこのアナタ。あなたにしかわからないこと、ぜひ聞かせてくださいね。

映画「レ・ミゼラブル」(1999/2/14)
今日(13日)は今公開中の映画、「レ・ミゼラブル」を見てきた。
(キーワードによるネタバレあり、注意)
感想。

NOーーーーーーーーー!!!(;o;)

である。

いや、もちろん映画としてはたぶん(原作と比べずには見られなかったのでたぶんだけど)
よく出来てると思うし、まっさらな状態で見たら感想は違うんだと思う。
そして、映像の説得力というものは、舞台にはないものである。
しかし、しかしである。

し、司教様をぶつなーーー!
コゼットをぶつなーーーー!!
ジャベールは興信所の人間か!!
もう正体をバラしちゃうんかい!!
面と向かって「帰れ」って言うなーーー!!

原作ファンとしては泣けるぞ。違う意味で。
とにかくどのキャラクターも必要以上におしゃべりで(台詞で納得させてしまおう
という合理的な方法なのかもしれないが)、聞かれるとすぐ答えてしまうし、言わんで
いいこともみんなしゃべっちゃう。死ぬまで秘密だったようなことも、途中であっさり
しゃべっちゃうのである。はうぅ〜〜〜。

そして極めつけは、一部ではすでに有名なラストシーンである。
今にもスキップしそうなバルジャン。をーーーーい。
そこで話を切るだけでも納得いかんのに、そりはあんまりだろう???(;o;)
半分くらい埋まっていた座席はシーンとしずまり返っていて、一緒に見ていた友人
ともども、スタッフロールが終わるまで心の中で見えない身悶えをしていたのだった。

一番悲しかったのは、バルジャンのコゼットへの愛がほとんど描かれていないこと。
「原作を熱く語ろう」でいろいろ話し合った結果、もちろんテーマはひとつでは
ないにしろ、かなりのウエイトを占める部分であることは間違いないはずなのに〜〜。
コゼットも、パパがとっても好きなようには見えないのだ〜。な〜ぜ〜だ〜〜。

とにかく、ハリウッド映画には原作のわびもさびも(そもそもわびさびじゃない気は
するが)どこにも見あたらないのだ〜。
舞台のレミゼファンのみなさん、見に行くなら絶対お友達と一緒に行きましょう。
見た後、絶対に語りたくなります。一人だと危険人物になりかねません(笑)。
映画しか知らないみなさん、レ・ミゼラブルの世界はもうちょっと深いです。
ミュージカルもぜひ見てね。

…と、これだけじゃあんまりなので、良かったところももうちょっと書こう。
まず、キャスティング。イメージ的にはかなり○。コゼットがちょっと違うかな、
という感じはしたけれど、他はかなりいい感じです。でも、アンジョらしき人が
黒人なのはやはり気になるところ。あの時代のフランスで、黒人の方はああいう
立場にはいられなかったと思うの。ハリウッド映画の辛いところだね。
デフォになりつつある似ているコーナー(笑)ですが、ジャベールが橋爪功さんに
見えた。あと、おつきのスパイが知り合いの青木さんに似てた(わかんね〜・笑)。

あと、冒頭でも触れましたが映像がいい。イメージ通りというか、あやふやにしか
想像できなかったところも「ああこんなだったのね」という納得ができます。
バリケードシーンもなかなかの迫力(短いけど)。
テンポもよくて、「知っているから退屈な部分」というのがまったくないのは
さすが映画の本場という感じです。でもプラスマイナスで言うとやっぱマイナス
なんだけど。笑い

それにつけても、この映画を見て改めてミュージカル版レミゼの完成度の高さを
思い知りましたね。無駄がないし、完全に切り落とした部分も少ないし、ちゃんと
最後まである(笑)。バルジャンの死まであって初めて完結ですよね、やっぱり…。

カンパニー再考(1999/2/12)
掲示板マニマニで「ロバートを誤解している」という指摘を受けたので再考してみた。
前回は気をつけましたが、今回は内容の都合上、どうしてもネタバレ部分
出てしまうと思いますので、これから観劇される方はご注意くださいね。
文中、緑色の部分はGさんからのご意見の引用です。

▼ロバートについて
>ロバートはさ、そんな完全でかっこいい男じゃないのよ。
>楽しくって、人当たりがよくて、性格温厚で争いごとが嫌いな奴なのよ〜。

とのこと。確かにしゃべり方やエピソードからすると思い当たらないこともない。
でも、単に「人当たりがよくて、性格温厚で争いごとが嫌いな人」が、
あんなに確固たるポリシーを持ち続けられるのでしょうか?

そう思った理由は2幕のナイトパブのシーン。
鳳さん演じるジョアンが無理矢理タバコを勧めると、彼は「僕はいらない」と
何度も何度もつっぱねますよね。例えばこれが「悪いけど、ホントにボクはタバコは
吸えないんだよ〜」と泣きを入れているならまだわかる。
でもそうじゃないですよね。どう見ても「つっぱねてる」。
これ、ジョアンの性格を考えると下手したら喧嘩になりかねないと思う。
本当に上記のような性格なら、私はとりあえず吸う真似だけでもしちゃうんじゃ
ないかと思ってしまうよ。
「ジョアンをよく知ってるからつっぱねられた」のかもしれないけど、
少なくとも一度見たくらいではそこまでの含蓄は私には見えてこなかったし、
だからロバートがそういう性格だとはみじんも思わなかった。

それに、なぜカンパニーにそんなに好かれているか、というのはカンパニー自体の
存在理由が見えてこないのと同じ理由でやっぱり見ただけではわからない。
各夫婦を紹介するシーンでは、各夫婦の紹介にとどまっていて、それぞれが
どういう風にロバートと関わっているのか、までは描かれていない気がするんですよ。
だから、ロバートがそういう性格のために好かれている、とは思えず、結局は
「女に不自由していない独身男」という事実しか印象に残らないんですね。
そして私が直接会話した数人も、ほぼ私と同じような感想だったところからみて、
そういう人格を感じさせなかった演技(または演出)は問題じゃないのかな?

▼「踊らない」のか「踊れない」のか
こちらとしても誤解して欲しくないのは
>キムタクみたいな格好つけ男
という部分。私は別にそういう意味でキムタクを出したわけではない。
カッコつけるつけない、じゃなくて、舞台上で「決まるか」。
これは、「かっこいい役」かどうかとは別問題なの。うまく言えないんだけど。

>ミュージカルっていうのはショーと違うから、全員がうまく踊る必要はないのよ。
例えば100歩というほどじゃないから10歩譲って、ロバートという役柄は
うまく踊らなくていいとする。
じゃあなぜ他のカンパニーのご夫婦方はあんなにダンスが上手なんだろう。
他の夫婦だって、決してダンスがびしっと決まらなければいけない役柄ではないはず。
そしてもし、山口さんが他の役柄を演じるとしたら、きちんと踊れるのだろうか?

「うまく踊る」必要はないかもしれないけど、
「うまく踊れる」必要はあるんじゃないのかなぁ。舞台って。
ダンスのあるミュージカルに出る上では、まず基本的には「歌って踊れること」が
必要最低条件じゃないかと思うんです。
そしてむしろ、ダンスが決まらない役柄を演じるためには、逆にそうとうダンスの
腕前が必要な気がするんですよ。
BWでもそういう役作りだったとのことですが、じゃあBWキャストの人は本当に
その程度しか踊れないのか?
私は見てきたわけじゃありませんが絶対そんなことはないと信じています。
いろんな意味で可能なら、今すぐ見に行って確かめたいくらい。

私の目も幸い節穴だけで出来てるわけではないようで、
「踊らないだけで、本当は踊れる」
ようには残念ながら見えませんでした。
指先まで神経がいっていて、その上で演技としてやっているとは到底思えない。
でも役者なら、本来は「うまく踊れない」ということも「演技で」やるべきなんじゃ
ないでしょうか。

▼山口さんについて
私は別に山口さんをこき下ろしたいんでも嫌ってるわけでもありません。
「もっと隙のない、役者としての魅力」を身につけて欲しいな、と
思ってるんですよ。

「そういう役柄だから」と見てあげることは簡単ですが、それって山口さんの
ためにはならない気がします。
もちろんこんなとこで私が書いたからって、ご本人が考えることにつながるとは
思いませんけど、そういうファンの
「いいのよいいのよ、山口さんは顔がよくて背が高くて歌が上手なんだから」
という甘やかしはきっとご本人にとって一番よくないんじゃないかと思うんですよ。

これは私の想像ですが、日本ではミュージカル俳優という職業の深刻な
人材不足のため、歌のすばらしい山口さんはきっと重宝がられているのでは
ないかと思います。そのために、必要以上に誉めすぎ、そして必要以上に
欠点の指摘を避けられているのではないでしょうか?
でも、市村さんのようにどんなときでも「お客さんを楽しませること」を
第一に考え、努力を惜しまれない方がいらっしゃるのですから、せっかく
すばらしい資質を兼ね備えた山口さんにも、もっとプロフェッショナルとしての
自覚を持って、努力もしていただきたいと思うんです。

この舞台に限らず、もっとかっこいい山口さんを見たいとは思いませんか?

▼でもありがとう
とはいえ、いろいろ改めて考えるきっかけを与えてくださったGさんには
感謝しております。ありがとうございます。
これからもどんどん感じたことなど、ご意見をいただければうれしいです。

そしてもちろん、私はこの「カンパニー〜結婚しない男〜」という舞台を
「見る価値のない舞台」と言っているわけではありません。
山口さんのダンスについてはこう思ったけれど、前回書いたように芝居としては
結構面白かったですし、山口さんのコミカルな演技(?)はなかなか楽しかった
ですよ。脇役もうまい方が固めていらっしゃいますし。
かっこよくなくてもいい山口さんを見たい方はぜひどうぞ。笑い

カンパニーについてのみなさんからのご意見があるページ
カンパニー〜結婚しない男〜(1999/2/10)
うお〜、1ヶ月ぶりの更新です。すみません。
2
「カンパニー〜結婚しない男〜」(9日マチネ)を見てきた。
全体としては、「なんでミュージカルなの?」という感想。
みなさんご存じのように、私はミュージカルをあまり見ていないのであんまり
語れないけど、芝居部分は結構面白かったし、歌にはあまり感動しなかった。
つくづく私は普通のミュージカルには向いてないらしい。

芝居部分はと言うと、結婚について、いろいろ考えさせられる物語ですな。
考えさせられるっつっても「人それぞれだね」くらいなんだけど。
でも「いいことばかりじゃないけど悪いことばかりでもない」っていうのには
賛同。結婚してなくて結婚を悪く言う人には見て欲しいかもしれないね。笑い

ところで最初の歌の歌詞が聞き取れないので、みんながロバート(主役)に対して
思ってる気持ちがよくわからなかったし、だから「カンパニー」そのものがどうも
ぼんやりしている気がした。夫婦それぞれの雰囲気はわかったけど、各夫婦同士の
交流はダンスシーン以外は描かれてないしね。なんで仲間なの?という感じ。
ニューヨーカーってあんなもんなのかなぁ。そこがわからないのは私のせいかも
しれないけど。だからなぜ共通してロバートを心配しているのかがよくわからない。
そして主役に対しての気持ちがわからない理由は実は他にもある。

それは主役の山口さん。3人も結婚を考えるような相手がいるという役のわりには、
私は全然魅力を感じなかった。
かっこよく見えない。それはな〜ぜ〜かっ?←ゾナー風(誰もわからんて)

私は別にキムタクのファンじゃないけど、彼のすごいところはただ立ってるだけで
「絵になる」ことなんだよね。何をしててもサマになるポーズというものが体に
染み込んでいる。「決め」というものを心得ている。そこはプロだなと思うし
純粋にすごいと思う。
で、この「絵になる」というのは、アイドルに限らず舞台に立つ人にとっては結構
重要なことだと思うのね。

もちろん絵になる必要のないキャラクターの人もいるでしょう。でも、この舞台は
ダンスという見せ場がある。そして山口さんの役柄は女に不自由していない独身男。
しかも主役!それなのに、ああそれなのに。カンパニーの中で一番ポーズもダンスも
決まらない人を「かっこいい男と思え」と言われても。コーチ、私にはできません!
なんつーかせっかくの長身がもったいない。かっこいい要素はたくさんあるのに。

とにかく、主役に魅力を感じられなかったので、カンパニーそのものの意図も私には
わからなかったってことなのよ。
ちょっとしたことで、こんなことは簡単に改善できると思う。だからそういう努力も
してほしいね。「甘いマスク」「甘い歌声」とか甘やかしてばかりじゃなくてさ。

そして当然歌はさすがの上手さなんだけど、なんか歌い方が「彼を帰して」と一緒。
いい声だからしょうがないけど、すごく神々しいんだよね、山口さんの歌声って。
結婚するとかしないとか、バルジャンに比べるとかなり小さいこと(笑)で悩んでる
男の歌としては神々しすぎじゃないかなぁ。
そのせいか、歌ではロバートというキャラの感情は私には伝わってこなかった。
すみません、嘘ついてました。演技でもよくわからなかったです。

あと、歌うとき必ず胸の前で小さいボールを挟むような感じで手を合わせて
るんだけど、元気玉でも作ってるんだろうか(絶対違う)。

言っておきますが、山口さんのバルジャンは私、好きですよ。笑い

さて、大分長くなっちゃったんで、他のことは急いで触れていきましょう。

見に行った一番の理由の山形さん、素敵でした。相変わらずジプシー入って
ますね。スタイルがアニメのキャラ設定の絵みたいで素敵(誉めてます)。
禅ちゃん、扱い少ないですね。歌が聴きたかったなぁ。
今さん、初めて拝見しましたがアンジョ期待度アップです。
ひょっとして写真写り悪いですか?(笑)いや、ご本人の方が素敵だったので。
入絵さんも初見でしたが、かわいい。早口の歌が圧巻でした。
麻生さん、見るたびにピンクの電話のよっちゃんを思い出します。
鳳さん、かっこいいです。でも2幕のソロはちょっと飽きました。

さて、私が今回ミュージカルとして見て一番印象に残ったのは?と言うと、
マータ役のシルビア・グラブさんのソロで、
「Another Hundred People(また別の100人)」でした。
ニューヨーカーの雰囲気がよくわかる歌だし、なんと言っても歌声がいい〜。
まあこれは趣味の問題ですが、一応私としてはオススメの1曲です。
今後もどんどん活躍して欲しいですね。

JCSのCD(1999/1/11)
今日は1並びの日です。平成11年1月11日。そんなことはどうでもよろしい。

先日レマニーズのDちゃんからジーザスクライストスーパースターのCDを借りた。
彼女が「熱く語ろう」でブイブイ言わせていた頃(笑)に買った、鹿賀ジーザスのやつ。
借りたのは11月の終わりだったんだけど、ずっと忙しかったので忘れてて(すまん)、
やっと先日車に載せて聞いてみたんですが〜〜〜、

す、すごい!!!

何がすごいってユダです。わたしゃ初めてユダの歌を聴いて爆笑したよ。
今までにCDの沢木さんのユダとかレマニーズのPちゃんのユダ(笑)とか、
歌の上手なユダ(失礼)しか聴いたことがなかったし、もちろん笑ったことなんか
なかった。でもこのユダはね、どうしても笑っちゃう。笑っちゃうんだけど、決して
バカにしてるんじゃないのよ。
このCDのユダのキャストは寺田稔さんという方だそうで、申し訳ないけどお世辞にも
「すばらしい、上手い!」という歌ではない。だけど、でも、ものすごい迫力。
四季ファンの中でも「最近の四季はきれいにまとまっているけど迫力がない」と
おっしゃる方が多いようだけど、その本当の意味がやっとわかったって感じ。すごい
ファンキーだし。Pちゃん曰く「録音前にどぶろくをいっぱい(not1杯)引っかけた
でしょう」って感じなんだけど、でも、ユダの悲しみとかは不思議と伝わるんだよね〜。
いや、笑っちゃうんだけどね。
そして鹿賀さん。若い声(あたり前だけど)!!そんで、上手い!!
高いキーもすごい。この時期だったら「彼を帰(以下自主検閲につきカット)
いやぁ、この舞台、見たかった。マジで…。でも舞台見てユダで笑うわけには
いかないしね(笑)。

つーわけで、最近頭の中で「ゲッセマネの園」とかがぐ〜るぐる廻っている。
それにしてもなんで市村ヘロデはあんな囁き声で歌っていたのか知りたい今日このごろ。

今年もよろしく(1999/1/3)
1999年がやってきました。
今年は5月から8月までレミゼがあります!またみんなで応援していきましょうね。
6月5日は団体観劇です。申し込みされなかった方も、ぜひ個人でチケットを取って
参加してください。みなさんとお会いできるのを楽しみにしております。

今回はご挨拶だけで失礼。

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