熱唱さんからのメール
今回は、原作でもレ・ミッズでも無いんですが、少々おつき合いください。
先日の「イエローカード」の一件で、どうしても言って置きたいことがありましたので、
この場をお借りいたします。
まず、最初に言って置きますが、小生は誰の味方でもありませんし、誰を弁護しようとか
誰を責めようとかする訳ではありません。ただ、一般的な事を語るために先日の一件を、
例として使用します。
とある舞台を見た人「Aさん」が、その舞台の納得行かない部分を語った。それを見た
「Bさん」が、違うのそうじゃ無いのという内要の返事を書いた。Aさんは、その返答に
ことごとく反論した。しかしそれは、あまりにも論理的で、しかも相手を切り捨てるような
強さと勢いを持っていた。それを見たBさんは、すこしヒステリックな反論をした。
そのままなら、おそらくAさんはBさんをさらに深く切りつけそうだった。
意見を言うという事は大切な事だし、難しいことでもなんでもない。討論って見るのも
するのもとっても楽しい。
ただし、相手に何か伝えようとする時、いかにして自分の想いを正確に伝えるかを冷静に
考えることが必要だし、何より相手の意見を理解して冷静に応対を考えないといけない。
じゃあ、冷静ってなんでしょう。
小生、インターネットって「会話」ではないと思うんです。むしろ手紙に近いかな。
相手の顔色が見えない、すぐに訂正ができない、言い訳できない。
しかし、利用者は「会話」と思い込んでるんですよ。普段の会話を、そのまま文字に
してるだけの文章が氾濫してしまう。
チャットならそれもいいでしょう。しかし、考えて見て下さい。誰かと話す時、
身ぶり手ぶりや表情で伝える事って多く無いですか?手紙を書く時、何度も何度も
書き直しませんか?
会話の様に言葉以外で伝える事ができない。ならば、相手に伝える為には言葉を慎重に選び、
できるだけ丁寧に文章を書く。それが常識では無いでしょうか。
文字は、書く人間が思う以上に強い力を持っています。凶器とも成り得る可能性を持って
います。だからこそ、扱う側は常に慎重でなければならないと思います。
そして、それ以上に受け取る側も慎重に、そして真摯に受け取らねばならないと思います。
相手が時間を費やして書いた文字を、一字一句正確に受け止めて下さい。
そうで無くても、相手に自分の思いを伝えるのは困難なことです。だからこそ、
投げかける側も受け取る側も、誠意を持って相手を理解しよう理解されようとしないと
いけません。
前述の討論での、両者の失敗を挙げておきます。
まずAさんは、自分の文体の持つ力強さに自分で気付いていないのでは無いでしょうか。
本人が思っている以上に強さを持っている文章を、知らない間に書いてしまう人です。
(それがこの人の魅力でもあるのですが)
そして、反論の場所を変えた所も問題です。街頭のはり紙に対して、全国新聞の一面で
反論した様な結果になっています。それ自体が問題なのではなく、その時の配慮に問題が
ありました。
Bさんは、こうおっしゃいました。あんな形で反論されるとたまらないし、何より
個人攻撃をしないで!個人の悪口は書かないで!と言ってたのはAさんだったのに。と。
そして、これはあくまでも偶然なのですが、例とした俳優がBさんの嫌いな俳優であった。
以前はファンであったけど、何度も見ている内に嫌いになったという経緯があった。
それはまあ、偶然なのでどうしようもなかった事ですが。
次にBさんの方ですが、この方には相手の意見を冷静に受け止めようとする努力が
足りなかった。
そして、反論の場を変えられた事を「ずるい」と感じた。権力をふりかざしてきたと
感じられたのでしょう。ただ、Bさんはその権力の裏にある責任を知らなかった。
新聞の一面で取り上げた記事を書いた記者には、その記事に対して、強い責任が
生まれる事を知らなかったのでは無いでしょうか。反論を全国紙に載せた記者には、
読む側が思う以上のリスクがあるのです。
それなのに、Bさんは、二度とこの場に現われないと言って去っていかれました。
自分の意見を押し付けられるのはたまらないと。
小生は、このホームページが好きです。落書きの様なページが氾濫する中、こんなに
骨太なページは滅多に無いでしょう。
せっかくの討論の場が与えられているのです。自分の思いを相手に伝えるって、素敵な
ことではないですか。色んな意見があって当然だからこそ、自分の意見はきちんと
伝えましょうよ。
自分と違う意見を、真摯に受け止めましょうよ。そして、冷静に「熱い討論」を楽しみ
ましょうよ。そして、相手を思いやり相手を理解しようという態度を身に付けましょうよ。
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