レ・ミゼラブルの 魅力ってなに?
曲がいい!
フランスの作曲家(でもご本人はハンガリーの人らしい)、 クロード=ミッシェル・シェーンベルクによって生み出された、 レ・ミゼラブルの曲の数々。オペラをよく知らないので詳しくはわからないのだが、 オペラタイプと言われる、同じフレーズが何度もいろんな場面で出てくる形式である。 その一つ一つの曲が素晴らしいのだが、魅力の理由として 「なんかつい歌っちゃえる」というのがある。 つまり一度聞いただけでも耳に残るのだ。それがひとつ。

そして、何種類ものフレーズがいろんな場所で出てくる、そのタイミングというか、 シーンの選び方が絶妙。初めて見た時はわからないが、何度も見ていると、 「あ、この曲はこれと同じ曲だったのか!!」 という感動を味わう。それがひとつ。

さらに、アンサンブルがものすごくいい!特に第1幕のラストのナンバー、 「ワン・デイ・モア」なんて、 それぞれのキャラクターがそれぞれの思いを歌うんだけど、 それがひとつの曲の中にどんどん重なっていって、最後に全員の声が揃う。 鳥肌立ちます。まじで。

とにかく、いいです。すごくいいです。ぜひ死ぬまでに一度は見ましょう(笑)。

話がいい!
私はレマニを作ってから原作を読んだのですが(新潮文庫)、 改めていい話だと思いました。 実は私、ミュージカルではバルジャンの死ぬシーンであまり泣いたことがないんですが、 小説のラストシーンはぼろぼろと涙が止まらず、 読み終わってもしばらくは思い出しては泣けてくるくらいでした。 ミュージカルは、この壮大な話をうまく変更を加えつつまとめてあり、 見方によっては別物なんですが、なにしろ曲がいいので、話が短い分を補って余りある、 と言えましょう。

さて、「レ・ミゼラブル」を日本では「ああ無情」 と訳して子供向けの本などになっていますが、 正しく日本語に訳すと「みじめなる人々」というような意味なんだそうです。 確かにみじめなんですな〜、これが。19世紀のフランスって、ひどい、って感じ。 なんかみんな貧乏らしいし(多少私の誤解あり)、 パンひとつ盗んだだけで5年も牢獄にぶち込まれるし。 考えられます?しかも盗んだ理由は「姉(ミュージカルでは妹)の子が飢えていたから」 だっつーのに。 情状酌量はないのか、と文句のひとつも言いたくなる。 ちなみにバルジャンは19年牢獄にいたんですが、残りの14年は脱獄の罪だそうです。

「レ・ミゼラブル」の登場人物はみんな明日を夢見てます。特に革命を起こそうとする (フランス革命とよく間違われるそうですが、これはフランス革命後、 王朝復古の後の暴動で、フランス革命ではありません。というか、 そもそも革命成功してないので、単なる暴動だそうです) 学生たちは、明日への希望を持ってます。他の登場人物も、 それぞれの思いを込めて「明日」を生きようとします。これって、 いつの時代にも通じるものがあるよね。

そして、ミュージカルではわりとすぐいい人になってしまうバルジャンだけれど、 原作では何度も何度も悩み、苦しみ、血を吐くような思いをして、 それでもコゼットを愛し、幸せになってほしいと願いつづける。 そこまで人を愛せるのかという思いで胸がいっぱいになります。 原作を読んでからミュージカルを観ると、歌や演技に違った世界が見えるかもしれませんね。 もちろん、ミュージカルだけでも「愛の物語」という感動は味わえると思います。

とにかく、いい話です。原作もぜひ読んでほしいのですが、 文庫5冊も読むのが面倒な方は噂の真相にまとめてありますので、 よろしかったらご覧ください。

じゃあ見てみよう!
さて、まだ見たことがないあなた、これを読んで見てみたくなりましたね?(笑)ではまず チケットを取りましょう。チケットの入手方法だけ書きたいと思います。(注意・今年の公演は終わりました!)

まず、「東宝テレザーブ」か 「びゅうプラザ」に電話しましょう。(これは東京公演の場合です。 大阪、名古屋、他の公演は、それぞれの劇場へお問い合わせください) ただし、びゅうプラザでは「S席」しか扱っておりませんのでご注意ください。 他にも、チケットぴあ、チケットセゾン、プレイガイド、ローソンなどでも取り扱うようです。 東宝テレザーブについては、東宝グループのページをご覧ください。

電話がつながったら「レ・ミゼラブルの予約をしたいのですが」と言うと、 「いつのご予約でしょうか?」と聞いてくれます。もし日程に自由がきいて、 キャストで選びたいのであれば、「ほにゃららさんが出る日はいつでしょうか」と聞くと、 とても親切に教えてくれます。 アンサンブルのキャストを見ておきたい方は、 たんぽぽの心情さんのページでご覧ください。

さらにS席、A席、B席を選び、人数を言うと、どの辺の座席になるかまで丁寧に教えてくれます。 これは、劇場窓口で買う場合でも同じで(劇場窓口でも、先の予約ができます)、 ちゃんとどの辺になるかわかります。それによって、チェンジすることも可能です。 妥協せずにとことん選びましょう(笑)。

そして、予約すると6ケタの予約番号を教えてくれるので、 それをきちんとメモりましょう。 私は一番ぎりぎりの時は希望日の4日前にチケットを電話予約しましたが、 その時はあまりに時間がないので、 当日の開演時間の30分前までにチケット売り場で予約番号を伝えて受け取る形でした。 それ以外では、劇場窓口まで受け取りに行くか、郵送のどちらかを選べます。 郵送の場合は、現金書留で料金を送るので少しお金がかかりますが、 大抵の人はあまり帝劇の近くには住んでいない と思うので、交通費を考えればそんなに変わりません。
これでチケットはあなたのお手元に。さあ、見に行きましょう。

さて、公演予定ですが、今年5月から4ヶ月間の公演の予定があります。 5、6月分はすでにチケット発売中、7、8月分は3月21日より発売になります。


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