レ・ミゼラブル関連

書籍、CD、ビデオの紹介

書籍の紹介
ビクトル・ユゴー作「レ・ミゼラブル」
豊島 与志雄・訳
文体がやや古いため、読みにくいが情緒がある原作本。 ミュージカルでお馴染みのコゼットの絵が表紙になっている。
岩波文庫(価格は税別)
1〜2巻700円
3巻660円
4巻760円
ビクトル・ユゴー作「レ・ミゼラブル」
佐藤 朔・訳
全体的に読みやすい文体。 5冊に分かれているので1冊が薄くてとっつきやすいかも。 最近印刷されたものは映画「レ・ミゼラブル」の写真が表紙になっている。
新潮文庫(価格は税別)
1巻629円
2巻590円
3巻552円
4巻705円
5巻629円
ビクトル・ユゴー作「レ・ミゼラブル」
石川 湧・訳
最近出版された新しいシリーズ。新潮と同じで読みやすい。 が、文庫の割に値段が高い。
角川文庫(価格は税別)
1巻820円
2巻760円
3巻820円
4巻840円
「レ・ミゼラブル百六景」
鹿島 茂・著
ミュージカルでお馴染みの挿し絵と共に、 あらすじと時代背景の説明があり、原作はちょっと…という方にオススメ。
文藝春秋社刊
2136円(価格は税別)
「レ・ミゼラブルの100人」
萩尾 瞳・著
レミゼを愛する評論家の著者がレミゼに出演した100人の役者さんの、 エピソードや出演後の生活を追ったりした、ちょっと変わった試みの本。 出演した方々がどのようにレミゼと関わったかがわかる興味深い本です。
キネマ旬報社刊
2200円(価格は税別)
「コゼット」上・下巻
ローラ・カルパキアン・著
光野 多恵子・訳
時代と国境を超えての、女流作家による続編。 バルジャンの死後の、マリウスとコゼット夫婦の波瀾万丈の人生を描く。
三天書房
各1456円(価格は税別)
「レ・ミゼラブル マニアックス」
関野美紀代・著
このレマニを本として出版しました。詳しくはこちらをご覧ください。
文芸社
1400円(価格は税別)
CDの紹介
「レ・ミゼラブル」
ロンドン・オリジナル・キャスト
ロンドン・オリジナル・キャスト盤。大きいナンバーをメインにしてあり、 セリフに準ずる歌は入っていない。現在は使われていない曲も収録。 バルジャンの コルム・ウィルキンソンの歌声が素晴らしい。2枚組。
東芝EMI
CA28-1434/35
5600円
「レ・ミゼラブル」
日本公演ライヴ盤赤ラベル
1994年2月の名古屋公演で録音されたライヴ盤。メインキャストは 鹿賀丈史(バルジャン)、村井国夫(ジャベール)、 宮本裕子(コゼット)、石井一孝(マリウス)、笹野高史(テナルディエ)、 杉村理加(マダム・テナルディエ)、島田歌穂(エポニーヌ)、 留守 晃(アンジョルラス)、絵馬優子(ファンティーヌ)。 ほとんどカットなしの2枚組で、細かいセリフの歌なども入っている。
東芝EMI
TOCT-8375/76
5000円
「レ・ミゼラブル」
日本公演ライヴ盤青ラベル
1994年2月の名古屋公演で録音されたライヴ盤。メインキャストは 滝田 栄(バルジャン)、今井清隆(ジャベール)、 佐渡寧子(コゼット)、宮川 浩(マリウス)、斎藤晴彦(テナルディエ)、 高谷あゆみ(マダム・テナルディエ)、島田歌穂(エポニーヌ)、 岡 幸二郎(アンジョルラス)、伊東弘美(ファンティーヌ)。 赤ラベルとキャストがほとんど違う。(エポニーヌだけ同じ)
東芝EMI
TOCT-8377/78
5000円
このほかに、 「The Symphonic Recording」という3枚組のワールドワイドCDがあります。 世界中のベストキャストを集めてのレコーディングで、 日本の島田歌穂さんがエポニーヌとして参加しています。 この中から数曲ピックアップした1枚CDも発売されています。
この他、ブロードウェイオリジナルキャストやフランス語版、プラハ版など、 かなりの数の国のものがあります。 また、ロンドン10周年コンサートのCDも出ています。 以上は輸入盤を扱っている大きな店にまれに置いてあります。
ビデオの紹介
THE DREAM CAST レ・ミゼラブル
10周年記念コンサート
ロンドン初演10周年を記念して、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われた、 夢のようなコンサート。世界各国のレ・ミッズカンパニーから250人が集結。 芝居こそないもののほぼ全ての歌をコンサート形式でそれぞれの衣装を着て歌う。 メインキャストだけでも、ロンドン、ブロードウェイ、シドニーなど各国のスターが揃う。 ロンドン・オリジナル・キャストCDのキャストでは、 コルム・ウィルキンソン(バルジャン)、マイケル・ボール(マリウス)、 アラン・アームストロング(テナルディエ)が参加。 さらにグランド・フィナーレでは世界17カ国のバルジャンが、それぞれの国の言葉で 「民衆の歌」を歌う。日本からは鹿賀丈史が参加している。 この模様を収録したビデオ。時間は147分。
東宝ビデオ
TD4868S
9970円
他に、 日本では正式には発売していないようですが、 「レ・ミゼラブル STAGE BY STAGE」というビデオがあります。 曲の紹介、コンプリートCDの録音風景、 作詞・作曲のアラン・ブーブリルとシェーンベルク、ジェームズ・キャメロン、 ジョン・ケアードらのインタビューなどが収録されています。すべて英語の上、 字幕もないので、 英語が苦手な人にはちょっと辛いけれど、雰囲気は味わえます。 大きなCDショップには置いてある可能性があるとのことです。 情報、ありがとうございました>KENJIさん、もとこさん

オススメコーナー

日本の赤ラベル、青ラベルについて。
もちろんそれぞれのラベルに入っている人の中に自分がファンの人がいる!! という場合は迷わずにそちらをどうぞ(笑)。
それ以外、特に誰のファンでもなく、かといって両方買うのはなんだし、という方に。 これは(滝田さんには申し訳ないけど)私は赤ラベルをオススメします。 全体的なバランスと完成度からいくと、赤ラベルの方がCDとして聴くにはいいと思います。 バランスといっても、もちろん録音状態のことではありません(笑)。 なんというか、息が合っているし、声の質もそれぞれのキャラクターにあっている感じです。 青ラベルの宮川マリウスと岡アンジョルラスは、役を交代したほうがいいのでは? という気がしてしまいます。 個人的な趣味も入るのでなんともいえませんが、 でもやっぱり単純にレ・ミゼラブルのメモリアルとして買うなら赤をオススメ。
何度も言いますが、好きな役者さんがいる場合はそっちを買ってください(笑)。

話は変わりますが、青ラベルのジャベール、今井清隆さんは絶品なんですよ!!!
私は公言している通り村井ジャベのファンでして(笑)、 そのため先に赤ラベルを買ったのですが、 鹿賀さんとの息もピッタリで、もちろん村井さん、すごくいいのです。 だから満足していました。
がしかし!!!青ラベルの今井ジャベの「自殺」を聴いて、 私は初めて「CDで歌を聴いて泣く」という経験をしました(というか、 しそうになりました)。 今井さんのジャベールをまだ見たことがないにも関わらず、 ジャベールの苦悩が手に取るようにわかるのです。 もし今年、今井さんがキャスティングされていたら、 私はきっと浮気者の汚名を甘んじて受けたと思います(笑)。 ジャベールで泣きたい人は、ぜひ青ラベルをどうぞ。 今井さん、カンバ〜〜〜ック!!!

次にビデオの方ですが、ロンドン10周年コンサート、これは買いです。 ものすごくいいです。 何がいいって、コルム(バルジャン)がいい!!フィリップ(ジャベール)もいい!! なんで向こうの人はこう歌が上手なんでしょうか。 エポニーヌは私にはどうしてもエポニーヌの声に聞こえないのですが、悲鳴は好きです。 さらに、コゼットは日本のあのキーよりさらに上を行く!! そしてそして、アンサンブルシーンの歌は、 後ろに200人くらいいる世界中のカンパニーの 人が歌うのでものすごい迫力です。
これはレ・ミゼラブル好きにはたまらないビデオだと思います。 少しお高いですが、お金を払うのは一瞬(笑)! 騙されたと思って(でも騙してません)買ってみてくださいね。

オススメコーナーその2

レ・ミゼラブルの原作は本当に素晴らしい作品ですが、 なにしろ文庫5冊という長さに加え、 ところどころ内容に無関係(に思える)な長々しい描写があり、 とっつくまでは読破が非常に困難な小説と言えましょう。

そこでオススメなのが偕成社文庫「レ・ミゼラブル」(上・中・下)。
実はこれ、いわゆる児童文庫なのですが、 児童書にありがちな"あらすじまがい"のカットをせず、 原作で辛いな、と思う時代背景部分だけをうまく短くまとめてあり、 他の部分は原作のテイストそのままの訳になっています。 児童書にしては異例の3巻組ですが、 普通の文庫4,5冊分のストーリーですから無理からぬこと。 下手なカットをされるよりありがたいというものです。

「レ・ミゼラブル百六景」もそうですが、こちらもお馴染みのイラストが満載です。 また、この本の面白いところは上・中・下の3冊を揃えて置くと、 ドラゴンボールみたいに(←これでわかるのか?)背表紙のコゼットの絵が完成するんです(笑)。 中日劇場で売っていたのもこの本じゃないかしら(うろ覚え)。

とにかく、原作を読み始めると司教様のところで寝てしまう、 という方にはオススメの本です。ぜひどうぞ。


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